強気なサッカー選手の幼馴染みが、溺愛彼氏になりました
次の日は、驚くぐらいにすっきりと目が覚めた。
お酒を飲んだ翌日とは思えないぐらい、頭が冴えていて、体も軽かった。
秋文は身支度を整えてから、自分の会社のトレーニングウェアを着た。そして、最後に千春から貰った時計を腕につける。
朝起きて1番に、時計のセッティングをしたのだ。
クリスマスのプレゼントが楽しみで早起きをする子どものように、秋文は目覚ましよりも早くに起きていた。
時計を身につけて、それを見るだけが少し顔がにやついてしまうのが自分でもわかった。
「よしっ!」
自分に気合いを入れるように、両手でパンッと頬を叩いてから家を出た。
初夏の朝は早い。
まだ暑さは感じないものの、少し体を動かせばすぐに体が熱くなるのを感じた。
軽く走った後、公園で体を動かして準備体操をする。その後に、長い距離を走るのが秋文のいつもの日課だった。
秋文の家の近くにある河川敷を走ると、気持ちいい風が頬を撫でる。