強気なサッカー選手の幼馴染みが、溺愛彼氏になりました
17話「冷たい鍵」





   17話「冷たい鍵」





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 「ねー……なんで、秋文はこんなに忙しいの?」
 

 言わないように我慢していた事を相談出来る。
 千春にとって、それが親友である四季組のメンバーだった。けれど、秋文もその中の1人。彼がいては相談できない事だったけれど、この日の四季組の飲み会は秋文がキャンセルになりいなかった。


 「それは、秋文に聞いたのか?」
 「それとなくだけど……雑誌の取材とかもあるって言ってたよ。」
 「そうか………。」
 「秋文は仕事頑張ってて会いに来てくれる時も疲れてるのわかってるから、なかなか言いづらくて。何でも言うようにはしてるけど、これだけは言えないよね……。」

 最近の秋文はとても忙しそうだった。

 秋文が頑張っているのは、とてもよくわかっていた。けれど、あまりにも多忙な様子に心配になっていたのだ。試合がない日は練習や個別のトレーニングもしている。それが終わった後は仕事。千春の連絡の返信は、いつも夜中か次の日の朝だった。

 そんな中でも、週に1、2回は会いに来てくれる。千春は自分でも寂しがり屋だという事はわかっていたけれど、それでも彼のためならば待つことも出来た。それは、会ったときにとても大切にしてくれるのが伝わってきて、この時間のために頑張ってくれてるんだとわかるからだった。

 けれど、秋文が何を頑張っているのかを知りたい気持ちがあるのが本心だ。
 助けにはならないかもしれないけれど、話を聞いたり、もしかしたら何か出来るかもしれないと思ってしまう。


 秋文は今、何をしようとしてるの?

 それを聞きたくても聞けないのが、千春の悩みだった。

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