分け合う体温
私は、その日の内に、理人に確認しようと思った。

抱き合った後、理人に腕枕をして貰っている時に、何気なく聞いてみた。

「ねえ、理人。理人って、Hしている時に、目を瞑ってるよね。」

「そう?」

理人は、気づいていない?

自分が最中に、目を瞑っている事を。


「そうなんだ。自分でも気づかなくて、ごめん。」

理人は、そう言って私の髪を撫でてくれた。

あまりにも、優しいものだから、私は起き上がって、調子に乗った。

「まさか、他の女を思い浮かべてるんじゃないでしょうねえ。」

「ははは。いつも、由乃の事しか、考えてないよ。」

嬉しくて、理人に抱き着いた。

「ねえねえ。理人の初体験、教えてよ。」

「初体験?」

「そう。もしかして、年上のお姉さん?」
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