【完】妖と契約した少女は陰陽師と共に

「奏多、いつも来てくれてありがとう!お家のお手伝いは大丈夫なの?」

「大丈夫、手伝うのは土日と夜の仕事だけだから」

奏多はいつも私の家に来てくれてその日の出来事や、面白かった本の話をしてくれる。

私はその奏多の低くて落ち着いた雰囲気の声を聞けるこの時間が好きだ。

奏多と過ごす時間はいつもあっという間に過ぎてしまう気がする。





「そろそろ帰る、また明日来るから」

「毎日無理しなくていいんだよ」

奏多は「大丈夫」と言って私の部屋を出た。

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