先生と17歳のあいだ
3: 迸る歓声と揺れ動く心








黒板の右上に書かれていた〝五〟という数字が消えて、今日から六月になった。


月初め早々に衣替えというイベントがあり、全校生徒がブレザーからワイシャツへ。冬生地だったスカートも通気性のいい薄い生地のものに変わった。


去年も経験したけれど、やっぱり六月の初めはまだ暑いという感覚はなく、ワイシャツだと肌寒く感じるくらい。


そういう生徒は学校指定のベストなら着ていいことになっているので、私はもちろん着用して学校へと登校した。




「はいはい。みんな席につけー」


騒がしいクラスメイトたちを宥(なだ)めるようにして、郁巳先生は教壇に立つ。

今日は朝の点呼だけではなく、一時間目も引き続きホームルームをやることになっていた。その理由は……。




「では、体育祭の種目選抜を決めたいと思います!」


今までの決めごとは生徒たちに任せっきりだったのに、心なしか先生の目が輝いているように見える。


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