ドS王子様(仮)
意味がわからない…。


私も起き上がり膝を折って座る。


「痛かったんですけど…!」


おでこに手を当てながら言う。


「いや起こしてやったんだろ」


彼の後ろにあるオレンジ色の背景を見て、夕方になったことに気づく。


ムカつく……。


まぁいいや。もう彼に会うことは無いだろう。

お礼言って早く家に帰ろう。


「ありがとうございました」


彼の眉毛の内側が上がり、キレた顔をしたのを無視して土手を上がった。
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