【短】分かって気付いて傷付けて…
「好きだ」


真っ直ぐに私を見てそう言ってくれた彼、宗方泰己は今恋人である筈の私以外の人のことを考えている。

「ね、別れよっか」

私から何でもない事のように言い出した時。

「無理。てか、なんで?」

肩を引き寄せられ即座に返されたことで、私の心は血を流し始めた。

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