停留所で一休み
でも肝心の彼女が、ここから目を逸らしているのでは、解決もしない。

「安心して。虐めてなんかいないから。」


それでも予想通り、信じちゃいないようで、佳樹は真帆ちゃんを先にオフィスへ戻らせた。

真帆ちゃんが遠く離れるまで見送った後、佳樹は私の腕を急に掴んだ。

「出海。不満があるなら、俺に言えよ。」

「ないわよ。」

「あるから、大人しい真帆に言ってるんだろう?」

”大人しい”って単語に、またイラっとする。

「私は、お祝いの言葉を言っただけ。突っかかってきたのは、彼女の方よ。」

「そのお祝いの言葉が、嫌味に聞こえたんじゃないか?」

ここまでくると、佳樹の思考回路がお目出度く感じる。
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