停留所で一休み
「別に……」

ジッと海を見つめる私の横で、本村君はタバコに火を着けた。

「池田さん。本当にお前の事、心配してんだって。」

「心配ね……」

「出海ちゃんは、お母さんに似ているから、家でじっとしているよりも、外にいる方が楽しいのかもねって言ってたぞ。」


そこまで分かってるのに。

あんな事言うなんて、ムカつく。

「じゃあ、どうしてあんなこと言うのよ。」

私は目の前にあった、石を蹴った。

「やっぱり、あのセリフか。」

「独身の女は、欠陥品みたいな言い方!」

「だから、俺がフォローしただろ。」

その言い方に、またイラつく。


「全然フォローになってないし。」

「何だ、そりゃ!」
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