恋する24時 2

 それって、本当に

 わたしのせいだった、って事?




『――…オレの事、そんなに振り回して楽しい?』




 こんな始まり方でも

 優しくて、好きに

 なれそうな人だっていた、けれど……。



 そう言った彼は

 そのまま、苦しそうに

 わたしの前からいなくなってしまった。




「……っ」




 こんな状態の、わたしが

 人並みに彼だとか、幸せだとか

 願っちゃいけないのかしら?



 ボロボロと、涙があふれて

 止まらなくて困った。



 目の前に、綺麗なフェイスタオルが

 無言で差し出され

 わたしは御礼を言って受け取った。



 目頭にそれをあてて

 大きく息をつく。



 少しだけ、落ち着いた気持ちになれた。




「……」




 どうすれば、いいのだろう?

 加藤部長の言う

 ふぇろもん、とか言う物は

 駄々もれの状態を抑えることは

 出来るのでしょうか?



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