色付く世界の真ん中で


暖かい

幸せな気分だ

体が軽い


俺は目を開けた

朝だ

妻は
俺の頭を撫でていた


愛美が
来たのね


妻はそう言って
寂しそうな目をした

愛美がね
私に
生きてと言ったの

殺してしまったのに


妻は
手を透かして
太陽を見上げた

私ずっと
あの子を感じていた
近くにいた


俺は妻と同じように
窓の外をみた



生きなきゃ



生きよう




窓の外の鳥が
孤独に飛んでいた





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