しあわせ食堂の異世界ご飯3
シャルルはアリアの料理が大好きなので、何を作るのか今から楽しみで仕方がないのだ。
 それはカミルも同じで、お店のある方を指差して、先頭で歩き始めた。
 カミルとシャルルが先頭を、その後ろをアリアとリズを抱いたリントが歩く。その後ろをゆっくりついてくるのはローレンツだ。
「ねえ、リズちゃん。甘いものは好き?」
「ん、大好き。いつも、パパがお菓子をお土産に買ってきてくれるから食べるの」
「そっか。優しいパパなんだね」
「うん」
(よかった、ちょっとだけ元気が出てきたみたい)
 あとはお菓子を作って、同時に父親を捜せば問題は解決だ。
(あ、でも……お菓子を派手に作ったらお父さんも気づいてくれるかもしれない)
 アリアは早く料理に取り掛かりたいと思うのだった。

 キャラメル色に輝く小さな粒を手にとって、アリアはにんまりと笑う。上質とまではいかないけれど、あれを作るには十分だ。
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