しあわせ食堂の異世界ご飯3
生クリームに包まれたふわふわのスポンジと、その間に敷き詰められるように挟まっているたくさんの苺。
 生クリームの心地いい甘さの次に感じるのは、苺の酸味だ。そして最後に残るのは、苺本来の自然の甘み。
 ほっぺたが落ちてしまいそうなほど甘くて美味しくて、とろけてしまう。
 リズのなかのケーキランキング堂々の第一位だ。
 そして確信できるのは、このケーキはずっと不動の一位で、今日がリズにとって忘れられない大切な日になるということ。
 師匠であるアリアに包丁を贈ってもらい、豪華な料理とこんなに素敵なケーキを作ってもらったのだ。
 忘れたくても絶対に忘れないだろう。

「最高の味です、アリアお姉さま!」

 リズのその言葉を聞いて、ほかのみんなも一斉にケーキを頬張る。その美味しさは、店内でどよめきが起こるほどだ。
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