しあわせ食堂の異世界ご飯3
リントとローレンツは一通り挨拶をしてから、ドアを開けて外へと出る。
 それにアリアとリズが続いて、風の強さに思わず体を震わせた。さすがに室内着のまま外へ出ると、寒さで体が刺されるような冷たさを感じる。
 帰ろうというところで、シャルルが慌ててやってきた。
「もう帰っちゃうんですか?」
「ふたりとも仕事が忙しいから、仕方ないよ」
「それはわかってますけど……全然お話できなかったなと思って」
 ローレンツに騎士の心得など、いろいろ話を聞きたかったのにとシャルルは肩を落とす。
 そんなシャルルを、ローレンツは苦笑しながら見る。
「それはまた落ち着いたときにでも。ですが、シャルルさんは剣の腕前もありますし、今のままで十分だと思いますよ?」
 何か教授できるような人間でもないですと、ローレンツは言う。
「ありがとうございます。ですが、私なんてまだまだです。これからも精進していきます!」
「ええ。お互いに頑張りましょう」
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