しあわせ食堂の異世界ご飯3
「うぅん、大丈夫。リズちゃん朝ごはんは食べた? もしまだなら、一緒に食べよう」
「ありがとうございます。でも、朝食はとってしまって……」
「それもそうか……出かけるなら、普通は朝ごはん食べるもんね」
 アリアは当然だったと苦笑しながら、それならデザートを食べてもらおうとリズの分は別に用意することにした。
 今日の朝食は、カリカリベーコンにとろとろのスクランブルエッグ、しらすじゃこのサラダと、ご飯に味噌汁だ。
 本当はパンもいいかなとアリアは思ったのだけれど、業務が激しいのでパンだと休憩前にお腹が空いてしまうため、できるかぎり朝食はお米にしている。
「リズちゃんの分も持ってくるから、座って待っててね」
「わぁ、ありがとうございます!」
 アリアが厨房へ向かうと、ちょうど支度を終えたシャルルも店舗へ下りてきた。
「おはようございます……って、リズちゃんじゃないですか」
「シャルルお姉さま、おはようございます! 遊びにきました」
「そうだったんだね。また会えて嬉しいな」
 シャルルは嬉しそうに笑って、リズの隣へと座る。
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