バツイチ彼に告白したら、予想外に溺愛されて困惑しています。
*

「…という状況です。」

またしても、私は明日美に報告をしている。
今回も、デートが終わったタイミングを見計らって明日美から嬉々として電話がかかってきただけなんだけど。

「で、のこのこ帰ってきたの?そのまま抱かれちゃえばよかったのに。」

「もうっ、からかわないでよ。」

明日美ったら、とんでもないことを言い出す。
抱かれるとか、何てことを言うんだ。
それ以前に玉砕してるっていうのに。

「ま、それはそうと、バツイチだったんだね。大丈夫なの?」

「何が?」

「離婚原因とか子供がいるかとか、聞いた?」

「あ…。」

「酒癖悪いとか女ったらしとか借金あるとかだったらどうするのよ?」

「…そんな風には見えないよ。」

「そんなのわからないじゃない。じゃあ子供いたらどうするの?」

「…どうしよう。」

明日美の言っていることは最もだ。
離婚したという事実がある限り、理由は必ずあるわけで。
だけどそれって聞いてもいいものなのだろうか。
私なんかに話してくれるだろうか。

付き合う資格がないっていってたけど、もしかしてそういうことだったり?

考えれば考えるほど、胸のモヤモヤは膨らんでいく。
何も気にしません!なんて言えたら理想的で出来た子なんだろうけど、あいにく私はそんな出来た子ではない。
どうしたって気になってしかたがない。
それが人間ってものでしょう?
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