エタニティ・イエロー



「幸ちゃーん、お客様の食事の感想、聞いた? 何か言ってた?」

「はい、凄く美味しいねって言ってましたよ。バッチリです」

 厨房から出てきた、コック帽を被った友添さんに言葉を返すと、友添さんは嬉しそうに口角を上げた。

「良かった、今日はいつもより私、料理任せてもらえていたから、心配だったんだ」

 くっ付けたテーブルの上を布巾で拭くと、バラバラに元に戻しながら、友添さんに笑顔を返す。

 レストラン内では、友添さんが一番親しく、彼女は私のことをよく可愛がってくれる。先輩だし多少の緊張はするが、話はしやすいのだ。


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