夜のしめやかな願い

「うん、いつか」

大丈夫。

オミが相手なら待てる。

そしてオミは言ったことを必ず守ってくれる。

さゆりはにんまりと笑うと、今日の主役に目を向けた。

突き抜けるような青い空が二人の向こうには広がっている。

さゆり曇りのない目でそれを見上げていた。

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