無気力少女は必要以上に迫る男共がお嫌い。
過去の罪人

入学式と気まぐれ







 その日は、誰よりも守りたかった妹の命日だった。


 
 妹が先に旅立ってしまう原因をつくったのは、間違いなく自分も関わっていると理解しながら。


 
 私は、彼に向かって手を伸ばす。



 その手が真っ赤に染まったのは、私が中途半端で弱くて、信じる勇気が持てないからだろうか。



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