森の妖精と団長さん



「ここで少し報告がある」



コウ王子の声に辺りは途端に静まる




「今まで"王族"として表に出ることはなかったが、皆知っているように、僕には優秀な弟がいる。幼い頃からの修行期間を経て、今日、第2王子としてお披露目することになった」




第2王子!?
兄弟いたの…、っていうか、みんな知ってることなの…!?



再び上がる歓声を聞きながら、決して近くない距離にいるコウ王子を必死に凝視する




ん、…ん?



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