愛の、愛の、愛の嵐
FOURTH LOVE
さて、どう戦いますか。

アタシは冷静に分析する。

アタシは1人なのに対して

向こうは4人。

オマケに全員ケンカ馴れしている。

その証拠につばめモドキは

鼻血をダラダラ流しながらも

まったくひるんでない。

むしろこの状況を楽しんでいるかのような

自信に満ちた薄笑いを口元に浮かべている。

目の奥にはあきらかな殺意の光。

残りの3人も

すでに最初のショックから立ち直り、

隙の無い構えを見せながら

絶妙な間隔で拡がり、

アタシの退路を断っている。

あ~やっぱこいつら

さすがの百戦錬磨ですわ。

まともに行ったら勝ち目ナシ。

でも。

周囲に油断無く視線を向けながら

アタシは作戦を組み立てる。

こいつらケンカ馴れしてるぶん、

アタシのことまだナメてるはずだ。

この圧倒的な戦力差からくる隙。

そこを突けば。

つばめモドキがにやりと笑う。
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