恋のキューピッドは怪獣でした!
そして、次の日の朝食の時……
食事を済ませた史郎さんが、唐突にこう言った。



「すぐに出かける準備をして来てくれ。」

「え?出かけるって、どこに…?」

「どこでも良いから、とにかく早く!」

「は、はい!」



なに、なに?
またレギラのイベントでもあるっていうの?
なんだかよくわからないけど、私は言われた通りに出かける準備をした。
特におしゃれをして行くことはないはずだ。
私は通勤の時に着ていた服を着て、申し訳程度の化粧をした。



「お待たせしました。」

「じゃあ、行こう。」

お屋敷の前にはすでにタクシーが止まってた。
私と史郎さんはそのタクシーに乗り込む。



「どこに行くんですか?」

「……気にするな。」



なぜだかわからないけど、史郎さんは行き先を教えてくれない。
何か隠す必要でもあるのかな?
私はもう見当が付いてるんだけどな……



タクシーで1時間ほど走った末、たどり着いた場所は有名なテーマパークだった。
そっか、ここでレギラのイベントがあるんだね。
史郎さんは、すでにチケットも準備していた。
間違いない。きっと、レギラのイベントだ。
私は、史郎さんと一緒にテーマパークの中へと進んで行った。
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