恋のキューピッドは怪獣でした!
お仕事の始まりはベリーエキサイティング!
(あぁ、重い……)



一か月だけとはいえ、必要なものはそれなりにあって…
いや、いらないものも持って来てしまったのかもしれない。
私って、けっこう心配性だから。
そんなわけで、私は大きなリュックを背負い、両手にも大きなバッグをぶら下げて、よろよろしながらお屋敷に戻って来た。
うちからはけっこう遠くて、電車やバスを乗り換える手間もあるから、二時間近くかかる。
……けっこう疲れた。



(やっぱり、洗濯の洗剤とかいらなかったな。
シャンプーやコンディショナーもお風呂にあったし。
服もいっぱい持って来過ぎちゃったかな。)



部屋で荷物を広げ、あれこれ後悔する。
あ~あ、お菓子まで持って来て…馬鹿みたい。
とりあえず、クローゼットに荷物をおさめて、ばたんと寝転んだ。



移動に時間がかかったし、寝転んでる場合じゃない。
あ、そうだ…!
エプロンも買わなきゃ!
家ではそんなにたいした家事もしなかったから、わざわざエプロンをかけるなんてことはなかったけど、明日…いや、今日からは家事をがっつり頑張らないといけないんだから。



(よっしゃ!頑張るぞ!)



私は気合いと共に、むっくりと起き上がった。
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