女の子にならせてよ

2人とも顔が整い過ぎている。



凌駕さんはヤンキーっぽいけど制服を着崩している姿は芸能人みたいでカッコいい。


けど…、私にはそんなの関係ない。





「息子がいるなんて聞いてないよっ…!」



隣のお母さんにコソッと言う。




「私も聞いてなかったのよ…。」



そう困った表情で小声で返してきたお母さん。




そんなお母さんに、グッと何も言えなくなる。




「心愛ちゃん、凌駕は気にしなくていいからね?」



そう微笑みながら言ってきた戒さんに、いやいや気になりますよ!とは言えず、曖昧に頷いておいた。





正直…、まだお父さんとは言いにくい。



そんな私にゆっくりでいいからと言ってくれた戒さんはとても優しい人だ。


でも…凌駕さんに向ける目はとても冷たい。



それが気になる。




「麗央くんと会えなかったのは残念だな。」



「麗央。今日大事な試合があるって言ってたから…でもこれからいつでも会えるじゃない」




そう言った戒さんにお母さんが微笑んで言った。

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