先生が私に恋をした
ピーポーピーポー

「あ、来た」

夜勤ナースたちがバタバタと動き始めた

私はそのまま外来に戻る

途中、かっしー歓迎会幹事の1人、病棟助手の香織ちゃんが声をかけてきた
香織ちゃんは私より7つ下
なのに、すごくしっかりしていて時々どっちが年上か
分からなくなるくらい

「奏さん、かっしーの歓迎会来ますよね?」
出欠の有無をまだ書いてなかったことに気付いた
ふとさっきの言葉が頭をよぎる

―奏さん、好きなんだ―
って、、、
ヤバイ、どうしよう
行くの気まずいな、そう思って答えに困ってたら

「奏ちゃんヒマでしょー、彼氏土日仕事なんだしー」

脇からちょこんと顔を出して来たのは
同じ外来助手でリーダーの彩さん
何でも器用にこなす、私の目指す人


< 14 / 128 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop