先生が私に恋をした
かっしーの挨拶が終わると

「では、しばらくご歓談ください」

幹事の安海さんの声に歓談が始まる

由紀さんが大皿から、サラダや揚げ物を取り分けて
日野先生に渡す

「ありがとう。あとはいいよ、自分で適当にやるから」

そう言って他のものをやんわり阻止した

夕べ、私が取り分けた時はそんなこと言わなかった

みんなには気を遣うのかな
こんな飲み会の席だし、先生は本当優しい人だ

「奏ちゃん、飲んでないよー、どんどん飲みなー」

立花さん、ペース早っ
大丈夫かなー
こんな早いペースじゃ、絡みにくるのも早いわけだ

「立花さん、人のことはいいから、悪酔いしないように
しなさいよ」

隣にいた三枝さんが釘をさしてくれる

「ありがとうございます。」
「いいの、いいの、奏ちゃんは自分のペースで飲んでね」

三枝さんが隣で良かった。
立花さんも三枝さんの言うことは素直に聞くからね


< 39 / 128 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop