先生が私に恋をした
定時で終わり、ロッカールームに向かう
途中、ナースステーションから出てきた近藤先生と
バッタリ

「先生、土曜はごちそうさまでした。」
スナック代は先生が出してくれた

「いや、どういたしまして」
「明日の俺の診察室、確か奏さんだよね?」
どーだったか、、、

「日程表見てないです。すみません」
「俺見たから間違いない」
「あ、そうですか。それが何か?」

私の頬をそっと撫でる
え?なに今の、、、
固まってる私を見て、近藤先生は笑った

「君がいないとつまらないからさ」

そう言うとスタスタと歩いて行ってしまった

なに?何が起きたの?
近藤先生も私のこと?うそ、なにこれ
どーにも出来ない心境を
マンガみたいに頭を抱えてのけ反ってみた

「おまえは何やってる?」

事務局長がかわった物をみるかのように
ドン引きしてる

「あ、いや、何でもないです。お疲れ様でした」

走るようにロッカールームに向かった

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