先生が私に恋をした
真治とのケンカから三週間が過ぎたある日

ー今から出れる?ー

一通のメールが届いた
この先のこと、決断したんだ
私は別れを予測し、真治に返事を送る

ーうん、どこに行けばいい?ー

すぐに返事が届いて、迎えに来るとのこと
かいま見えた真治の優しさに心が痛んだ

私が今してることは真治を裏切ってる

真治の車に乗り、向かった先は

「ここって、、、」

車の中から見えたその建物は教会
白を基調としたチャペルは夜の空に映えるほど美しかった

「奏、きて」

真治は車からおりると助手席のドアをあけてエスコートした
初めての行動に私はただついていくだけだった
誰もいない夜の教会
星空と教会の入口の照明が私たちを照らしていた

「奏、ずっと一人で考えてた
価値観の違いを我慢するか、奏を失うか、、、」
「うん」
「俺は奏を失いたくないと思った。
だから、、、結婚しよう」

真治はそう言うと私の答えを聞く前に抱きしめた
私は、、、ずっと待っていた真治のプロポーズ
なのに、どうして迷ってるんだろう



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