こじれ男に花束を〜俺様女医のスパルタ恋愛塾〜
俺は柴田豊。
年齢は言わない。高校生の娘がいる。
それで察してほしい。

去年バツ1になった。
病で逝去した奥さんを含めたら結婚は二回目だ。

奥さんと娘も義理親子の割には仲がよくて、
このまま三人で平穏に暮らしていくんだと思ってたら、
ある日とんでもない男が現れて、嫁と亡くなった奥さんの忘れ形見の娘をさらりと連れ去った。

今はフランスにいる。

正直めちゃくちゃなイケメンで高学歴
高身長。
何一つ勝てるはずもなかった。

だけど娘まで連れて行くなんて‥
俺、どうすりゃいいのよ‥


何もかも失って一人で一生寂しく生きて行くんだろうと思ってたら‥





「はあーい♡お鍋できましたあ」
「豊!ボサッとしないで皿持ってきて!」
「オナベ好きー!」
「ビール飲む人ー!!!」


なぜか
頻繁に他人が集まる家になった。


「お箸回りましたー?ビール足りますー?」
「キムチ入れていいですかあ?」
「ダメですよ。取り分けて、自分のお皿に入れてください」
「豊〜っ、お茶碗も持ってきて」


どうしてこうなった‥。




これまでの
経緯を話したいと思う。
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