冷たい彼女
でも、どうして私が中途半端な6月の時期に転校してきたのか…知りたい人もいると思う。


その事については、、


お姉ちゃんが無くなってお母さんは入院。


私は家で一人になった。


そこでお母さんのお姉ちゃん。私からいえばおばさんに当たる人。


由紀子さん。


由紀子さんは子供が作れない体質らしい。結婚はしてるけどね?


だから、お母さんが退院する間、京都で私を面倒見てくれると言ってくれた。


由紀子さんは小さい頃から私たち姉妹をとっても可愛がってくれて私も大好きだった。


それに、お姉ちゃんが急にいなくなってしまったこともあり、無性に寂しかった。


だから、私は京都に行くことにした。


私は人前で話す時は京都弁だ。


でもこうして心の中でつぶやく時は何故か標準語。


多分昔の癖(?)が残っているみたい…


でも、そんな時私は高校生になった。


なんとか由紀子さんを説得して聖夜空に行くことになった。


1人暮らしということもあって結構反対された。


だから、説得するのに時間がかかってしまい、6月というなんとも中途半端な時期に編入試験を受けて入学した。


聖夜空女学園が放っているオーラそこら辺のヤンキー校と全然違う。


正直、元はお嬢様学校だったなんて信じられなかった。


私は聖夜空の校門をまたぐ際手をぎゅっと握りしめ、空に向かってこう呟いた。


「お姉ちゃん、見ててね?」


そう言ってにっこり微笑んだ。


校舎に入った瞬間、外のオーラとは比べ物にはならないぐらいの威圧感があった。


でも、私は喧嘩慣れしていたのでそんなオーラは全く聞かない。


逆にとても嬉しかったし、楽しみだった。


これから暴れられることに。お姉ちゃんとの約束を守ることに。


よく耳をすませば骨のぶつかり合う音。


女の叫び声。


さすが、不良校だと、感心した。


『暴れられる』


それが聖夜空女学園に入った感想だった。


~咲良sideEND~




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