【短】It is a kiss, and it is not a kiss.
「あー……いや、やっぱ何でもねぇ」


「芯?」


「もう俺、最近ダメだな…」


ため息をつく芯


「…え?何が?」


あたしにはもちろん何もわからないわけで…。




「だーかーら…何でもねぇの〜」


「……そ?」


「あ〜失敗した。絶対俺やり方間違った」


完全に芯の独り言


あたしが入り込む隙間はないように思った。




「とりあえず…今日は帰る。勉強がんばれよ。じゃーな」


バタン


あたしの部屋のドアが寂しく閉まった。




芯の優しい香りだけが残った部屋は、妙に切ないの。
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