愛を私の音色に乗せて。〜夢中でワガママな俺の愛〜




千翼side
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「あれ、言ってなかったっけ?!」



言ってねーわ!



「紫音、ライブするの…?」



「そうなの!
それでね、そこでShionの素性公表するの!」




……素性公表…?!



「やだ、俺の紫音が狙われるから無理」


ぎゅーっと紫音を抱きしめる


麗美梨の時でさえ色んな人から目をつけられてきたのに、

これ以上ファンが増えられると俺の心臓がいくらあっても足りない…



「ね、狙われるって…笑

私なんか狙う人いないよ〜」



自分の可愛さを自覚していないことほど罪なことはないな…




「あ、そうだ!!」


「うわっ、急に大声出すなって!」



バッと顔を上げたかと思えば大声あげるし、忙しい子だな。笑





「……ちぃ君、怒らないで聞いてね?」


「……そう言われると聞く前から起こりそうなんだけど…」



開けるな!って書かれたものほど開けたくなるのと一緒だろ



「その、11月の文化鑑賞会と一緒に初アルバムを出すんだけど…

その日から初めてのツアーライブを始めることになって…」



「ツアーライブ…」


「私、もうその頃から学校がほとんどないの

それでね、全国を回ることになって…」



…全国、?





「……来年の3月の終わりまで、

週に2日くらいしか返ってこないかもしれないです…」













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