once again〜season2〜
さぁ、始めよう!
「綺麗よ、瑠璃」

「何言ってるの?涼香。あなたも早く着替えて。あなたに喜んでもらおうと頑張ったんだから」

「葵さん…」

「そうよ、葵さんの言う通りよ。早く着替えて」

瑠璃と葵に促され、私は作ってもらったドレスに手を通した。

同じ双子だけれど、同じ物は作らないと、葵さんが私達姉妹の為に、一番良いものをと作ってくれたドレス。

瑠璃はプリンセスラインで、私はマーメイドラインにした。
腕を通した私は、葵さんの思いを感じていた。

鏡を見ながら、着付けをしてもらっていた。

少しずつ…私が変わっていく、その瞬間を見ていた。

私は蓮さんと結婚する。今日、如月涼香になるんだと。


「終わりましたよ。綺麗です」

着付けの人が終わりを告げてくれた。

「私?」

「はい。お綺麗です。よくお似合いでですよ」

そしてドアを開けた。

「涼香…あなたも綺麗よ。やっと、ここまで来たのね」

「瑠璃、泣いたらせっかく、お化粧してもらったのに取れちゃうわよ」

瑠璃は私が着替えている間に、メイクをしてもらっていた。

さすが現役モデル。
完璧な程に仕上がっていた。

「さすが、瑠璃ね。ほんと綺麗」

「何言ってるの。2人とも綺麗よ。さ、涼香もメイクしてもらいなさい」

葵さんが、私の肩に手をかけ、椅子に座らせた。
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