once again〜season2〜
「だよな、涼香さんも俺の事は知ってるしな…。そん時は助けてくれよな?」

「助ける?さぁなぁ?お前、涼香にも手出しただろ?俺から引き離す為に。あれ、忘れてないからな?」

「あ、あれは…」

更に頭を抱えてる匠を見て、冗談だよ。と言うと、ホッとしたのか、仕事に戻るわと、室長室に戻って行った。

数日後、爆弾を抱えてルイがフランスからやって来た。

「蓮さん、ルイさん迎えに行かなくてもいいんですか?」

「大丈夫、初めてじゃないんだし。いつも迎えには行ってないから」

ルイの心配をする涼香だったが、俺が心配いらないと言ったもんだから、仕方なくと言った感じで、自分の仕事に戻って行った。

迎えに行ったら何言われるか、分かったもんじゃない。

そんな事を考えていると、ルイから電話がかかってきた。

「蓮!迎えに来てないんだな。冷たいじゃないか!」

「あのなぁ、ルイ。初めてじゃないだろ。それより今どこだよ?」

「初めてじゃなくても、涼香と一緒に出迎えてくれると思ってたよ。まぁ、いいさ、もう少ししたら着くよ」

いい返そうとして、ルイからの電話が切れた。
いつも、そんな感じで勝手なルイに振り回されていた俺は溜め息が出た。

はぁ、これでここに来たらまた、一悶着だな。


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