不良な彼と恋の契約
「何してる、早く座れ」

先生が現れた瞬間ーー、入れ替わる様にリナちゃんが出て行った。
追いかけようとして、立ち止まる。

私がーー何を言えば良かったのか。

私が、言ったことは

きっと戯事にしか、思わない。


私は、リナちゃんが出てった廊下を眺めた。

リナちゃんの気持ちが、、私は分からない。




授業中。

気にしないでいるなんて、無理でーー

出てったリナちゃんが、気になって仕方なかった。

コツン。

机に小さな紙が飛び込んだ。

カサカサと、手のひらに納めながら開けたらーー

"心配なら、あたしに任せて!"
ヒカリちゃんからだった。

ヒカリちゃんーー?


「先生っ、保健室行きたいんだけどいい?」

バッ、と手を上げたヒカリちゃん。

「どうした?一人で大丈夫か?「ヒカリ、どうした?俺もーーっ」

先生の言葉を遮る様に、聞こえた声は相沢くん。



「えっ、いや、いいよ。
一人で行きたい」

ですよね。
ヒカリちゃんの演技なんだから。
だからってそれを知らない相沢くん。



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