不良な彼と恋の契約
6、*悪魔の微笑み*

泣き恋。

空き教室。

誰もいないーー使われていない教室に私は入る。
もう来ている人物に目を向けた。


「来てくれたの、ありがとうっ。

あんた、本郷ヒカリの幼なじみなんだって?
好きなんだよね。

ならさあ、ここに本郷ヒカリ呼んであげる。
そしたら告白でもーー


襲ってもいいよ?」






そう、私の目的はコレーー。

コイツは荒沼 雅人。

本郷ヒカリの幼なじみだ。

「俺は、ヒカリが好きだけどーー襲うなんて出来ない!」


やっぱり、そう言うと思った。

だから、、

「え、いいの?
あんた、相沢嫌いなんでしょう?
奪いたいんでしょう?

それに、本郷を狙ってる奴たくさんいるらしいよ」


確かに、今の本郷を狙ってる人がいるのはマジだ。

ほら、焦った様な奴の横顔が、見えた。

「ヒカリを、好きな奴ーー?マジ?」

きっと焦ってる。





「誰にも、俺がしたこと言うなよ」




はい、交渉成立。

私は、ニヤリ、と笑った。



< 155 / 455 >

この作品をシェア

pagetop