不良な彼と恋の契約
そう、豪快なあくびを一つ零したコイツが我天敵だ。
ある意味、恋のライバルとも言う。

俺は奴を睨んだ。

「おはよう仁くんっ。
けどまだ眠いっ」

目を擦る想。

恋のライバル出現に、眠い目も覚醒してく。

「想、来いよっ」

仁なんかに渡さない。

「輝くんっ」

明らかに戸惑ってる想を、抱き寄せた。

「俺寝たりないから、部屋来いよ。
一緒に寝ようぜっ」

ちょっとドキドキはするけど、寝れない訳じゃない。

まあ、絶対許さないだろうアイツが!

「バカ、一人で寝ろ!行くぞ、想っ」

嫌いなアイツの好きな奴。

一つ溜息を零して仲間から受け取ったカバンを、肩に背負った。



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