不良な彼と恋の契約
「あっ、仁くんっ!
こっちだよ!」

想が、振り向いた。

そして俺に気付く。
だけどーーーー今井が、少し睨んだのが分かった。

小悪魔想は気づいてないけど。

「やあ、佐伯くん。
おはよっ。
今ね、ここちゃんと話してたんだ。
これ、美味いよ?」

そう言い笑った今井は、明らかな敵意。

やっぱり今井はまだ、想が好きだ。

だけど、やりたくない。
誰にも渡したくない。

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