不良な彼と恋の契約

ケンカ、でも君が好き。

好きなのは、自分だけーー?



大好きって言ってくれたのに。


今は不安で仕方ない。














「なあなあ、想ちゃんって佐伯と付き合ってるらしいけど、龍樹のがお似合いじゃね?」







ピクっ。







「わかる!
お姫様と、爽やか王子様って感じ!」





ピクっピクっ。





食事中。
もっとイライラさせる会話に、、爆発寸前だった。



グサっ!!
目の前のマンゴーに、ナイフを刺した。



ビクッ、とみんなの肩が上がる。


「仁くんどうしたの?
機嫌悪い?」





きっと君は、本当に心配してくれた。

なのに、俺はーーーー










「わかんないのかよ!
お前のせいだよ!」









つい、怒鳴ってしまった。







瞳が揺れたのが見えた。
泣き顔に変わるのをみた。


ガタン!!!

大きな音は君が立ち上がった音。


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