不良な彼と恋の契約
3、*ドキドキの理由*

止まらない鼓動ーー。

「ちょっと、斗真さん。
その話はーーっ!」

焦る想。
グイッと、抱きしめ胸におさめた。

「婚約者とか、そんなのどうでもいい。
想は、俺のだからーー」

お前を好きなのは、俺だ。
「佐伯くんーー。」

想が、俺を見つめた。


「俺と契約したのは、お前だろ。
斗真でも、類でもない。
俺が、お前の男だろ」

契約、、した。

俺が、お前を守るために出した結論だよ。

「は、はい。
私が、彼女です。
だけど、初めてだからーーっ」

俺が初めてーー。

なんか、、
思わずニヤつく。
それがまた嬉しい。


「「気持ち悪いーー」」

んだとーーっ。
二人を睨む俺。

フッ、と小馬鹿にした様に笑ってやる。
「負け惜しみか?
悪いな。
お前らが狙う前から、想はーー俺のだから」

勝ち誇るのは、俺。
二人が、睨んでいるのが分かる。

抱きしめられている想が、戸惑う。
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