不良な彼と恋の契約
「私だけは、佐伯くんの味方になるよ。
だから、なんでも頼って。
頼りないけど力になるよ」
優しい君を知ってる。
怖い佐伯仁くんから、優しい佐伯仁くんに塗り替えた。

私には、君が最強な不良には思えない。
君の強さを私は、知らなかったから。

「ありがとうな、想っ」


君が、、私の名前を呼んだ。
それが堪らなくキュンとした。

「あ、学校遅刻しちゃう、早くーーーーきゃっ」

あーなんて、私はドジなんだろう。

カバンに躓いて転ぶとか、本当に朝からついてない。

「想っ!!」

君が私を抱き締めた。

いや、私は畳に倒れこむ。
そして、私の上にいる佐伯くん。


私ーーーー、もしかして、押し倒されてる!?



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