明日を夢見た君へ
そもそも出会いなどいらないのだけれど。

そんなことを考えながらいつもの場所に足を向ける

僕はいつも学校から帰る前に少しキツめの坂を越えて山道を抜けた奥にある丘で時間を潰す。

帰ったところで話すことも無い親といるのはなかなか苦痛なのだ。

いつも1人。誰も来ない平和な場所。

そんな場所に今日は珍しく先客がいた

それはそれは綺麗な髪を持った女の子が。

(まじか……まぁ僕だけの場所じゃないから仕方ないか。)

彼女は一瞬僕を見てまた丘から見える景色に目を移した。

向こうが僕に無関心なら僕が関心を向ける必要は無い。

(気楽でいいや。)
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