旦那様からのI LOVE YOU「 雪菜偏」

ああ、長崎にて

ア~ア長崎に来て4ヶ月が過ぎた。
長崎は時間が静かにながれてる
ような気がする。

「もう。なんでアンタがいんのよ。」

 「お前ひとりじゃあぶねーって。」

「どこが危ないの?おしえちくりー」

「えっと‥オトコ!」

あのカップルまたきたん。またやら
れてる。何処から来たんだろう。

微笑ましいカップルに声をかける。

「いらっしゃいませ。」

   「いっものください。」

「はい。二名様ですか?あの方は?」

「まあ、お金払ってくれるから一緒に。」

「光寿郎ここ、」

見るからに身なりのいい彼氏は
彼女に頭があがらないらしい。
いっも言いなりで笑える。


彼女もそれが分かって要るのか、
見るからに尻にしいている。


「お待たせしました。光寿郎さん
カプチーノと甘さ押さえた大人の
チヨコケーキですね。

結菜さん、
カフェオレとガトーショコラ
と、産みたてプリンとフルーツタルト
でよろしかったですか?



ごゆっくり。」




「待って?なんで名前しってるの?」


あ‥「すみません。お二人仲いいので
見てて可愛いです。
つい呼び合ってらっしゃるから、
おぼえちゃいました。何回も
ご来店頂いているので。」

   「ああ~なる程。」

2人はにっこりと頷いた。

「それに、私、雪菜 と言います。
結菜さ んを、彼氏さんが呼ぶと、
 彼を思いだして。」


雪菜は携帯を取り出し、

「負けないくらいいい男でしょ。」

そう言って淋しく笑った。

  「え~カッコイイ!!素敵♡♡」

光寿郎が覗き見するが、あっち向い
たりコッチ向いたり結菜は見せなかった。
光寿郎も上から横から斜めから攻め
てくるが諦めたようだ。


「ねね、雪菜さん連絡先交換
しようよ。」
 光寿郎はニヤニヤ笑って、


「お前、雪菜ちゃん可愛いってた
もんなホントは友達になりたかっ
たんだろ!」


「ソ!だから交通費よろしく!!」


「チエッ、俺の金かい!! 」

結菜はツアーでよく長崎に来るうち
此処が気に入り度々遊びに来ていた
そうだ。

そして雪菜の勤めるケーキ屋さん
のケーキが絶品で、御曹司の
光寿郎さんと付き合いだして、
デートは度々長崎に来るって教え
てくれた。


たまに結菜を呼ぶとき
大夢が雪菜と呼んだ気がして
懐かしくなる。


まだ4ヶ月しか離れていないのに
何十年も離れてる気がする。
今頃玉の輿にのって
楽しくやってるんだろな。

其れから‥ 
結菜、
雪菜、
と呼び合うには時間がかからなか
った。二人とも24歳、同い年だっ
た。


「雪菜、いつ休み?東京こない?」

「ん~今ちょっとシーズンだから
 無理かなぁ。結菜と合いたいけど。」

「そっかぁ残念!」

結菜の誕生日が5月3日
誕生日パーティーを光寿郎が開いて
くれらしく、そのお誘いだった。

「パーティーの前になるけど4月
頭頃こな い?
春のチューリップ祭りやってるから、
これないかな~と思って。?」
雪菜が結菜を誘って、テーマパー
クに行く事を提案した。

「分かった!イクイク、光寿郎ヌキで
 泊めてくれる。」

「OK, OK, 長崎に来たらウチ泊まり
なよ。あ!! 彼氏さんと来る時は
ダメだね。」
 
結菜には彼氏は海外に赴任中と伝え
てある
悲しい過去は結菜には言えない。








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