お日様のとなり
バスケ部の試合


***

「お願い、みあ!明日大事な試合があるの。応援に来てくれない?」

そう言われたのは、昨日の夜。

苑実からの電話に出ると、切羽詰まった声でそう頼まれて。

現在地、学校の体育館ギャラリー。

一人で来るんじゃなかった……。

そう後悔させられる要因は。

「キャー!西野くんかっこいー!」

耳に響く女子生徒たちの黄色い歓声。

この人たち部員じゃないよね……?

応援に来たんだろうけど、声援というよりもはや悲鳴のレベルに達しているんじゃないだろうか。

夏休みだから、学校に来ている人は少ないと思っていたけど、甘かった。

右も左も、そんな女子生徒の団体に挟まれて、一人ギャラリーの柵に掴まり溜め息を零す私。

フロアでは試合前のウォーミングアップをしている男子バスケ部の部員がいて、その中には女の子の注目を集めまくっている張本人、私にとっては見慣れた幼馴染である大蔵の姿。

ふと大蔵がこちらに顔を向ける。

私に気付いたのか、大蔵は軽く手を上げると、その瞬間爆発したように悲鳴が轟いた。

「「キャーッ!!!」」

「……」

耳が壊れる……。

「ね、ね、西野くん、今あたしに手振ったよね?!」

「何言ってんの、見てたのはこっちだって!」

大蔵の視線を取り合うように、女子生徒たちが目を吊り上げてケンカしている。

というか、今のは見てたって言うより睨んでたんじゃ……。

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