壊れるほど君を愛してる

*****



卒業式当日。私はたくさんの人に目を付けられていた。


私は朝早くからとある場所へ向かっていた。三階の南校舎だった。


ここなら誰も人に来ないので、丁度良いと思えた。


私は縛っていた髪を下ろし、窓を開けた。



体育祭で輝く彼に私は惹かれた。頑張っているところに胸を打たれた。


すれ違うだけで良いと思っていたら、町中ですれ違ってしまい、先輩に顔を覚えられてしまった。


ただ、好きだった。大好きだったんだ。


貴方への想いを隠して生きていこうなんていう目標は、無様に散ってしまった。


どんなに嫌われても、何を言われようとも、私は先輩を嫌いになんかなれなかった。


会いたいと思う回数が増えても、会ってはいけないと避け続けた。


貴方の幸せな人生に邪魔をした私が馬鹿だと思えた。


私は貴方を壊れるほど想っていた。


貴方に出会わなければ良かった。


そう思っている自分に嫌気が刺した。


貴方に出会えて、本当の恋を知ったよ。


これが勘違いでも、ずっと言いたかったな。


さよなら、大好きです。


私は三階の南校舎で窓から飛び降りた―――。


END



*****




「あああぁぁぁ!!」


俺は涙を流していた。


頭を抱えて、俺はその場に蹲った。


全てを思い出したんだ。


俺の記憶が走馬灯のように駆け巡っていった。


「あああぁぁぁ!!」



< 21 / 63 >

この作品をシェア

pagetop