壊れるほど君を愛してる
再会を願って


俺は高校を卒業し、社会人として、再び大阪のホテルに来た。琉晴さんやその他スタッフも喜んで俺を出迎えてくれた。


また君に会えないかな、そんなことを毎日思う。


君がここに来てくれないかな、そう考える時もあった。


君の転校先はどこだか知らない。全国の高校を片っ端から調べるなんてしないだろう。


世界は俺を置いて時を流して廻り続けている。


君と会えなくなって、二年が経った。


もうすぐで君は卒業するだろう。


君はどうしているのだろうか。




「翔、どうした?」


休憩時間で俺が一人で空を見上げていると、琉晴さんが話し掛けてきた。


「いつも悲しそうな顔をして空を見上げてるから……。なんかあるなら話聞くよ?」


琉晴さんはそう笑ってくれたけど、俺は平気な顔で誤魔化して何も言えなかった。


君を忘れることなんて難しいけど、忘れないと未来へ進めない。あの頃みたいに忘れられたら良かったのに。


君と出会ってなければ、君は死のうとせずに住んだのかな。君と出会ってなければ、こんな辛い想いをしなかったのかな。



俺は、今日も壊れるほど君を愛してる。



< 54 / 63 >

この作品をシェア

pagetop