俺様上司の甘い口づけ

素直



私「佐紀っ佐紀」


片付けが終わった頃佐紀と早乙女さんはもう寝ていた


佐「ぇり……」


成「寝かせとけ、ここ高倉の家なんだし」


私「でも、ここじゃ…」


季節は梅雨入り前とはいえ
うたた寝できるほど暖かくもない。

そんなことを考えていると

成瀬さんが佐紀のの上に覆いかぶさった


私「成瀬さん…?」



成「寝室どこだ」


佐紀をお姫様抱っこした成瀬さんが私に問いかける


私「えっと、こっちです」


案内する方へ佐紀をベッドに運んでいく


だめだ…こんなの見てられない。
好きな人が別の人を抱きかかえている。


佐紀が寝ちゃっただけなのに


なんなら私が成瀬さんに運ばせたような感じなのに


きっと私の目はすごく濁っている。


まるでお姫様の佐紀と王子様の成瀬さん、
そひて道を案内する使用人の私
物語ならそんな配役だろう。

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