俺様上司の甘い口づけ


「ふぅ〜〜」


『んー?緊張してる?』


今日は冬馬さんのお母さんの誕生日のお祝いで
冬馬さんが育ったお家に行く日。


「はい。とても」


冬馬さんが運転する車に乗ることさえやっと最近慣れてきた。

初めはガチガチに緊張してた私を笑ってた。


だって冬馬さんの運転する姿はとってもカッコよくて
2人きりの密室
たまに聞こえる冬馬さんの吐息や
信号待ちにちらっとこっちを見る仕草

全てに私の心は持ってかれる


『可愛いな、江莉は』


そう優しそうに微笑む冬馬さん。

今だって心臓の音が聞こえない心配なくらい。

そんな話を佐紀にもしたけど共感は得られなかった


付き合って何ヶ月、何年と経てばこのドキドキは無くなるものなのだろうか。

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