ダメ女
妻と出逢うまで…
夏休み真っ只中、僕は、六本木ヒルズ近くの友達の家にお邪魔していた。

実家で、何も食べないで布団の中にいた。

色々な人に○○との別れの話をした。

別れて正解が100%だった。

【お祭りがあるからうちに来なよ。】

と友達からのメールを二日間放置していた。

突然。バイクを走らせて東京に向かった。

橋の上でスピード違反で白バイに捕まり罰金を払う事になった。

○○も鎌倉に行く時に…。思い出さない思い出さないと自分に念を押した。

久しぶりに電車に乗った。

友達宅に到着すると僕は、機関銃のように喋り続けた。

ずっと寝ていたから溜まりに溜まっていた言葉達。

「それは、辛かったね。」

友達のお母さんは、同情してくれた。

「わたしは、最近、友達から飽きたって言われたわ。」

僕と同じだった。

祭りに友達と行った食べて飲んで気持ちは少し柔だいた。

友達は、学生時代より無口になっていた。

次の日、友達は、仕事に行った。

僕は、自己啓発のような本を友達のお母さんにプレゼントされた。

少しウォーキングに付き合った。

和菓子を買って教授《お父さん》と一緒に食べた。

大学教授なのに全く偉そうな雰囲気がなく気さくに話してくれた。

「寂しい気持ちは分かるよ。僕もすぐにホームシックになるからね。」

「そうなんですか…。」

僕は、寂しくて震えている。

東京から実家に帰って来ると父方の祖母が、東京から遊びに来ていた。

色々、話した。

「やっぱり、若いうちは目移りしてしまうわよね。」

少し話しただけで分かってしまう。そういう勘は鋭かった。

寂しくて辛かった。

誰でも良い。ボランティアでも嘘でも良いから側にいて欲しい。

夏休みが終わり仕事をしていると嫌でも○○が目に入る。

辞めたいと父に言ったが無視された。

毎日、仕事に、行くのが苦痛だった。

何をしていても涙が出る。

そんな時に横浜に住んでる友達から合コンの誘いがあった。
 
全く期待はしていなかった。

学生時代何回かしたがそんな楽しいものじゃないのを知っていたからだ。

一応、行ったがつまらなかった。
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