秘密の恋~絶対に知られちゃいけない恋だったのに~
「いや、そんな疑ってるわけじゃないぞ。
まさかまじめな及川がそんなことしてるなんて思ってないからな。俺は。」

南井部長はあせってコーヒーをゴクリと飲んだ。

「部長はわかってくださるんですね。よかった・・・。
わたしおつきあいしている人もいるんです。こんなんじゃその人にも誤解されてしまいます。」

「わかってるわかってる。
及川が最近綺麗になったのはその・・・カレシのおかげなんだな・・・。
とにかく、この噂は俺がなんとかする。」

「ありがとうございます。」

南井部長は胸をドンとたたいた。



「なんとかなった・・・ような気もする・・・」

その日の夜。南井部長との一件を佑介に報告していた。

「ふぅん。お前やるなぁ・・・。」

「だって、こんなとこで挫折したらお父さんが死んでから何のためにここまで必死で生きてきたのかわからないもの。」

「そりゃそうか・・・」

「でも、誰がもらしたんだろう・・・。」

本田萌絵?
けど本田萌絵がどこからその写真を手に入れたのか・・・?

「社内のやつが噛んでることは確かだな。
海外事業部でもみんな知ってたぞ。
おかしいのは、お前のうわさだけ回ってるってとこだ。朝倉部長のは回ってない。」

「ほんと・・・。
わたしをやっかむ誰か・・・なら、いっぱいいすぎてわからないわ・・・。」
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